健康への関心が高まる今、注目されている食事に関する資格。
食事に関する資格といえば、あなたは何を思い浮かべますか?
私が思い浮かぶのは、栄養士や調理師、野菜ソムリエくらいでしょうか…。
食事に関する資格と言っても様々あり、献立を立てたり料理ができたりテーブルコーディネイトに詳しいなど幅広い知識が必要とされるんですよ。
あなたがどこかの講座に行くとして、同じ人に教わるのでも資格がない人よりも資格がある人から教わりたいって思いませんか?
資格にはそう思わせてくれる安心感や信頼感があるんです!
ここでは、今からでも取ることができる食事に関する資格を3つご紹介していきます。
目次
国家資格・公的資格・民間資格、その違いって?

一言に資格といっても実はいろんな種類があるって知っていましたか?
現在、資格には3種類ありそれぞれに特徴があり難易度にも差があります。
資格を持っていなければできない職業から資格があることによって就活などで有利になるものなどさまざまありますよ~。
まずは、3つの資格の種類について簡単にお伝えしますね。
国家資格とは?
名前だけ聞くとまず「難しそう」「私には絶対無理だな~」と思いますよね。
国家資格とは、国の法律に基づき定められている資格のことを言います。
国家資格は、取るまでに専門の学校に通ったり試験を受けなくてはならない難しいものですが、受かった時には社会的な信頼度や企業からの需要が高くなります。
この資格の難しいところはどんなに頑張っても独学では取ることができないという所です。
受験資格を得るためには、学校に通ったり実務経験が必要となるのでご注意くださいね。
それでは代表的な食事系の国家資格をご紹介しますね。
栄養士
「あ~給食のおばちゃんね!」と思った方は誤解していますよ~。
栄養士は、病院で医師の指導の下患者への栄養指導や給食施設で衛生管理を行います。
病院や学校、老人ホームなどで活躍していますね。
実務経験と筆記試験をクリアするともう一つランクが上の「管理栄養士」という資格を取ることもできますよ。
調理師
これは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
調理師とは、調理ができるものとして都道府県知事の免許を受けた方のことを言います。
おいしい料理が作れることはもちろん、見た目の美しさや独創性なども必要とされる「調理のプロ」です。
国家資格にはその他にも、「専門調理師」「栄養教諭」「パン製造技能士」などがありますよ~。
公的資格とは?
これは初めて聞く方の方が多いのではないでしょうか?
公的資格とは国家資格と民間資格の間に位置づけられるもので、国の官庁や大臣が認定する資格のことをいいます。
民間団体が主催するものではありますが、信用度や知名度の高い資格がたくさんあるんですよ。
ここでは代表的なものをお伝えします。
食品衛生責任者
よく飲食店に名前が書いてある資格ですね。
食品衛生上の管理運営に当たり、従業員の衛生教育や食品の取り扱い設備の管理などを担当します。
料理を出す店舗には必ず1名置かなければならないという決まりがあります。
フグ調理師
フグの毒は探偵系のアニメにも出てくるほど有名な毒ですよね。
食べてしまうと死んでしまう可能性があるので、フグを調理するのにも専門の資格が必要なんです。
逆に資格を持っている人でないとフグを調理できません。
試験では実際にフグをさばけるかの実技が必要になりますよ。
公的資格には、その他に「家庭料理技能検定」「パンコーディネーター」があります。
民間資格とは?
民間資格とは、民間団体が独自の審査基準を設けて任意で設定する資格のことを言います。
〇〇検定・〇〇マイスター・〇〇アドバイザーなど名前も親しみやすいものが多いですよね。
民間資格は法的根拠がないので上の2つと比べると少し弱いかもしれませんが、社会のニーズに合わせて自由に対応できるのが強みとなっています。
今回は、未経験の方でも短期で取ることができる民間資格3つについてご紹介しますね。


- 国家資格:国の法律により定められており、独学で取ることができない資格
- 公的資格:国家資格と民間資格の間に位置づけられ、国の官庁や大臣が認定する資格
- 民間資格:民間団体が独自の審査基準を設けて、任意で設定する資格
食育インストラクター

まずご紹介するのが「食育インストラクター」です。
芸能人で取っている方も多いので聞いたことある方は多いのではないでしょうか?
今注目されている健全な食生活を身につける「食育」に関する資格です。
食育インストラクターは、食育の知識を持っているものとしてSNSのプロフィールに記入したり、就職・転職の際にアピールするのに最適です。
どんな資格なの?
NPO食育インストラクター協会が認定する民間資格です。
日本を代表する料理研究家の服部幸雄さんが監修・指導しています。
食育を基礎から学び、食育を広く推進し社会で活躍する食育の指導者です。
食への正しい知識や食の安全・マナーなど幅広いテーマで知識を身につけることができますよ。
難易度が5段階あり、一番下のプライマリーというランクは通信講座で取得可能です。
食育アドバイザーとの違いは?
認定団体が異なる
- 食育インストラクター:NPO食育インストラクター協会
- 食育アドバイザー:一般財団法人日本能力開発推進協会
勉強内容が異なる
- 食育インストラクター:食育アドバイザーの内容+食事におけるマナーや食料についての話題を学ぶ
- 食育アドバイザー:食の安全の問題や栄養学、調理方法など食育に関する幅広い知識を学ぶ
食育インストラクターの方がよりたくさんのことを学ぶことができるので難易度は高くなります。
試験の方法は?
通信講座で最終テストがあり、そこで70点以上取れれば合格となります。
教科書を見ながら在宅で受験ができるのでお手軽に資格を取ることができます。
活躍の場は?
・保育園や幼稚園で
食育に関する資格なので、子どもが多くいる場所でその力を発揮します。
食事の楽しさ・大切さ・地域の食文化などを教えることができますよ。
・飲食店や小売店、食品メーカーなどで
食育に重点を置いた年代別メニューを考案したりスタッフへの指導を行うことができます。
特に最近ニーズが高いアンチエイジング・ダイエットに効果的な商品の開発に役立ちますね。
こんな方におすすめ
- 日ごろの食生活を正しい知識で改善したいと思っている人
- 向上心が高い人:レベルに応じてステップアップできます
- 今後フリーランスで働きたい人:3級以上はプロとして認定されるレベルです
- 料理研究家の服部幸雄さんが監修・指導しています
- 保育園や幼稚園、食品メーカーなどで活躍することができます
- ランクが上がるとフリーランスとしても働ける可能性があります


野菜スペシャリスト

野菜ソムリエは聞いたことがあるけど、野菜スペシャリストは初めて聞いたな…という方は多いのではないでしょうか。
健康ブームである昨今、健康を維持するために野菜はなくてはならないものですよね。
野菜スペシャリストはその野菜の専門家ともいえる資格なんです!
野菜を健康のため、日々の生活に彩りを添えるために毎日の食生活に取り入れてみませんか?
あなたの人生がより豊かになるはずです。
どんな資格なの?
野菜スペシャリストとは、健康的な食生活に欠かせない野菜や果物の効果効能・選び方・正しい調理方法などの知識を身につけた健康と美をつくるスペシャリストです。
野菜と果物の効能や選び方、栄養を逃がさずに調理するコツなど日常生活でもすぐに役立つスキルを身につけることができます。
例えば、枝豆がビールと相性抜群な理由や玉ねぎを切る時に泣かない方法などを勉強することができます。
知っていたら周りの人にドヤ顔ができますよね(笑)
食に関する資格の中でも、特に野菜に特化した知識や調理スキルを学ぶことができる資格ですよ~。
野菜ソムリエ(ベジタブル&フルーツマイスター)との違いは?
認定団体が異なる
- 野菜スペシャリスト:一般社団法人FLAネットワーク
- 野菜ソムリエ:一般社団法人日本野菜ソムリエ協会
資格にランクがあるかないか
- 野菜スペシャリスト:ランク付けなし
- 野菜ソムリエ:野菜ソムリエ・野菜ソムリエプロ・野菜ソムリエ上級プロの3種類があります
野菜ソムリエの方が難易度が高く、講座料も高額となっていますよ。
試験の方法は?
試験はマークシート方式で、正解率が70%以上で合格となります。
「え!? 70%以上!」と思った方もテキストを見ながらの受験ができるので安心してくださいね。
活躍の場は?
スーパーや青果店
野菜や果物のプロなので選び方やレシピの提案などで活躍することができます。
また、栄養素を逃がさない調理や下ごしらえの方法などを伝えることでお客様の役に立てますね。
食品メーカーや美容・健康関連
身につけた知識をもとにお客様に最適な提案をすることができます。
特にお肌の健康を保つためには野菜や果物の栄養素が必要なので、効率の良い調理法などは重宝されそうですね。
こんな方におすすめ
- 野菜や果物の知識を高めたい方
- レシピのレパートリーを増やしたい方
- おいしく健康になりたい方
- 野菜や果物の知識を身につけた健康と美のスペシャリストです
- スーパーや青果店、美容・健康関連の仕事に役に立ちます
- 野菜や果物でおいしく健康になりたい方におすすめです
食生活アドバイザー®

この資格は、一時期通信講座のCMでも有名になりましたよね。
現在食品メーカーやスーパー、飲食店、介護・医療施設、学校などで働いており食に関する知識を増やしたいと思っている方にはぴったりの資格ですよ。
もしくは、個人的に食の知識を広げたいという方にもおすすめですので一度チェックしてみてください。
どんな資格なの?
食生活アドバイザー®は、広い視野に立って食生活をトータルにとらえ、健康な生活を送るための「食生活全般のスペシャリスト」です。
栄養素の働きはもちろん、行事ごとの料理やテーブルマナー衛生管理や食に関する法律に至るまで幅広い知識を学ぶことができます。
3級は消費者目線での知識、2級は食を提供する立場から見た知識が必要とされます。
食生活アドバイザーの資格を取ることで自分や家族のためにおいしくて健康的な料理をつくれるようになったり、彩りの良い写真映えのする料理を作れるようになります。
試験の方法は?
3級と2級があり、3級はマークシート形式・2級はマークシート+筆記問題となっています。
どちらとも正解率60%で合格となります。
この資格試験は会場で行うので、教科書を見ながらの受験はできません…。
活躍の場は?
飲食店や医療・福祉・介護の施設で
食材の調達やメニューやレシピの助言、衛生管理などを行います。
施設では食事をおいしく提供するための雰囲気づくりを実践することができますよ。
学校など教育の現場で
食材の栄養や食べる場所の環境・マナーなど教育の現場で食育全般の指導をすることができます。
こんな方におすすめ
- 食について幅広く正確な知識を身につけたい方
- 食事を提供する仕事をしている方
- 最近お肌や身体の調子が気になる方
- 健康な生活を送るための食生活全般のスペシャリストです
- 介護施設や教育の現場でも生かすことができます
- 食について幅広く正確な知識を身につけたい方におすすめです


まとめ
食を通じての健康増進という需要は今後増えていくので、どの資格も取っておけば有利に働くと思います。
どの資格がいいかわからない…という方は、今回ご紹介した
- 食育インストラクター
- 野菜スペシャリスト
- 食生活アドバイザー®
の中から選んでみてくださいね。
食品業や美容関連の業界に興味がある方にとっては資格取得は大きな強みとなります。
仕事に生かすのはもちろん、自分の毎日の生活にも生かすことができるので一石二鳥とも言えますね。
取るだけで終わりではなく、どう生かすかがポイントになってくるので取った後のことも考えて資格取得を目指したいですね。